和歌山県 紀の川市 「紀泉警察犬訓練所 スタッフブログ」|大阪 (堺・泉南・岸和田) 和歌山の家庭犬のしつけ・飼い方・ペットホテル情報|

老犬ビーンズ君を振り返って(その4)

また何事もなく数ヶ月が過ぎて行きました・・・

三度目の病気

暫くぶりにお預かりをすることになり、お迎えに行き、訓練所へ連れて帰って来ましたが、
いつもと違う、何かおかしい…?!と感じましたので、お電話を入れてすぐさま病院へ直行。
とりあえずの目的は点滴でしたが、念の為合わせて精密検査もして頂きました。

結果は私の予想通りでした。
腎機能の低下でございます。数値もかなり悪い!という事でした。
その日以降は、飼い主様のご希望で、
お預かりを致します度に精密検査をして頂く様になりました。

一進一退を繰り返しながら、お預かりをしておりましたが、
ある時何時ものように検査を兼ねた点滴をして頂きました。訓練所に戻り、夕食を与えましたが、
申し訳程度に匂いだけは嗅ぐものの、食べたそうにもせず、食欲はなさそうです。
少し食べた、と思ったらすぐに戻してしまうのです。

前後の状況を振り返り組み立てて行きますと、
その頃、点滴をして頂いた後はいつもそんな様子であることに気付きました。

点滴の中には腎臓のお薬が入っていますが、ビーンズ君の腎機能はさらに低下し、
吸収能力も下がっていたものと思われます。
「お薬の副作用ではないか?」
と私は思いました。ビーンズ君にはこのお薬は少し強すぎたのかもしれません。
(この辺りはお医者様ではありませんから、明確には分かりません。経験上からの推察です・・・)

低体温症と診断されました時も、この状態で生きているのが不思議なくらいだ!
と言われましたが、今回もそうです。
一見元気に見えるのですが、よくこの数値で生きていられる…、
何時どうなってもおかしくない状態だ!と言われ続けて参りました。

院長先生からは入院をさせてしっかり治療を、とお勧めされております事も御座いまして、
何時の頃からかお預かりをいたします時、
或いはお電話等で事あるごとにビーンズ君にとって最善の方法はなんなのでしょうと、
私と飼い主様は話し合うようになっておりました。
私はお預かりをいたします立場ですので、お預けになる飼い主様の立場から見ればどうなのか?
という事を常に考え、飼い主様の立場、考え方、思い等々をお聞きし、尊重し私の意見、
考え方を少しだけお伝えする…。こうして繰り返し繰り返し話し合いをするようになりました。

ご夫婦は腎機能低下と診断されましてからは、絶えずお話し合いをされていました。
そしてその内容はお預かりのたびに、またはお電話で私のほうへお伝え下さいました。

ご夫婦の間でも考え方には相違が御座いました。
ご主人は針を何本刺し、管を何本通してでも良いから、少しでも、1日でも長く生きていて欲しい!
奥様は、そんな事はしないで病院で最後を迎えるのではなく、残された短い時間は、
精一杯出来る限りの事をお家でして、一緒に過ごしたい、というお考えでした。

(どちらの考え方にも一理御座いますし、時と場合によって
対処の仕方なども変わってくると思いますので、どちらが良いと断言は出来ません)

投稿者 紀泉警察犬訓練所 : 2009年3月 5日 15:45

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