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口蹄疫ウイルス

  口蹄疫ウイルスは最も危険な家畜伝染病病原体

  宮崎県で口蹄疫が発生(3月26日)発生したとも言われ、4月20日に口蹄疫
  発生が正式確認されました。そして口蹄疫発生が確定致しましたのは4月23日
  でございます。
  其の後日増しに口蹄疫に感染致しました牛は増え続けており、殺処分されます牛、
  豚の合計頭数も20万頭近くに迄なっております。
  其のうち埋却処理が完了しておりますのは、其の半数にも満たないという事で
  ございます。しかし想像を絶します頭数に埋却処理致しますのも追いつかなけれ
  ば処理を致します土地、場所もままならない状況の様でございます・・

  (以前イギリスで口蹄疫が発生し700万頭近く殺処分され、其の埋却処理に
   1年以上を要した!と言われております・・)

  私達一般庶民(消費者)の立場からみますと、直接関係ございますのは牛肉の
  品不足、価格の上昇などではございませんでしょうか?
  しかし角度を変えまして、畜産農家の方々の立場からみますとどうでございま
  しょうか?
  宮崎県は全国でも有数のブランド牛(子牛)が三重県、滋賀県、神戸などなど
  多くの他府県へ送り出されておりますが、其の殆どのブランド牛(子牛)また
  大切な大切な宮崎県の宝物、財産!、でもありますがそれ以上に日本を代表致し
  ます宝物、財産とも誇れますブランド種オス牛までもが殺処分の対象となり、
  かってない超非常事態に追い込まれ命の綱とも言うべき死活問題にまで!
  いえいえそれ以上に思われます。
  宮崎県ブランド種オス牛が居なくなるかも知れない処までも、追い込まれて
  いるのではございませんでしょうか?・・

  此の畜産農家の方々の心中を思いますと如何ばかりかと・・・とても言葉に
  致しまして言い表します事の出来ません位、想像を絶します胸の痛み、お辛さ
  ・・は計り知れないものではございませんでしょうか。

  また子牛を肉牛として育てていらっしゃいます畜産農家の方々に致しましては
  子牛が入らない空き牛舎が目立ちます事態になっております。
  
  ご近所にも畜産農家(肉牛)の方がきらっしゃいますが、4月中旬ごろに口蹄
  疫が確認されました当初から感染拡大を不安に思い、大変心配をなさっていらっ
  しゃいましたが、其の心配も現実の事となってしまいました。


  口蹄疫ワクチン(人獣共通感染症資料より一部抜粋)

  日本は非常用にヨーロッパからワクチンを輸入して備蓄しています。
  ウイルス感染の場合、有効なワクチンが有れば流行を阻止する為には其れを使用
  するのが常識ですが、口蹄疫の場合には簡単に当てはまりません。

  OIE(国際獣疫事務局)が口蹄疫清掃国とみなす条件として、ワクチンを
  使用していない国で病気が発生していない事となっています。

  口蹄疫の監視は抗体調査に依存しています。もしもワクチン接種した牛がいると
  感染による抗体か、ワクチンによる抗体か、区別が出来なくなります。
  今回の様な限局した発生で有ればワクチンを使用せずに、発生のあった農場の
  動物をすべて殺処分する事が、清掃国の立場を保つのに必要な訳です。もしも

  発生地域の周辺でワクチン接種を行ったとすると、ワクチンを接種された
  牛がすべて居なくなった後、3ヶ月間病気の発生が無い事という条件になります。
  
  一度ワクチンを使用すると、清掃国に戻るには大変な手間と期間が必要となり
  ます。
  有効なワクチンが有っても、畜産の保護という観点からワクチンの使用は
  簡単に実施できません。

  口蹄疫は全世界に存在しています。
  OIE(国際獣疫事務局)が清掃国として認めているのは、日本や欧米など
  39カ国に過ぎません


  今回この様に宮崎県で口蹄疫が広範囲に拡大致しましたのは、農林水産大臣で
  有られます赤松農林水産大臣の対応に問題がございます様に思われます。
  そもそも4月20日に確認され、4月23日に口蹄疫発生が確定しております。
  直ちに対策を講じ、指揮しなければならないと思いますが、周囲の助言を無視し、
  また宮崎県知事様の自衛隊の要請も無視なさいまして南米へ(4月30日~)
  外遊でございます。
  (大臣のお仕事って外遊が優先されるのでございましょうか?)

  ようやく腰を上げ動きだされましたのは、それから1ヶ月後で火種が大きくな
  りワクチンを使用しなければ収まりが付かなくなってからでございます。

  迅速になお且つ常に危機感を持って真摯に職務に当たられていらっっしゃいま
  したらこの様な一大事にはならなかった事と思われますが・・・
  全く危機感の欠片もございませんね!

  仮にも此の口蹄疫は、
  極めて伝染性の強いウイルス性の家畜法定伝染病でございます。

  

投稿者 紀泉警察犬訓練所 : 2010年5月24日 09:40

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